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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年06月20日
研究報告:急激な温暖化でモンスーン・パターンが変化し、農業生産量が減少するおそれ
(米国オレゴン州立大学より)
米国、オレゴン州コーバリス発-オレゴン州立大学は6月11日、過去に起きた急激な気候変化は、モンスーンが南に移動したことに関連している、との研究成果を発表した。過去の気候変化は、熱帯地域よりも海上に大量の雨を降らせ、地上の植生を激減させた。地球温暖化の結果、現在の地球に同様の変化が起こると、世界で最も人口密度の高い地域で乾燥化が進み、山火事が増え、農業生産量が減少するおそれがある。
研究チームは、過去10万年の間に起きた植生の変化を調べるため、南極とグリーンランドから氷床コアを採取し、その中に含まれている気泡中の酸素を測定した。気泡中の酸素同位体の比率を測定することで、植生の増減が特定されるという。また、中国の洞窟内にある、古代の氷筍も調査し、これらの測定値を検証した。氷筍には、何十万年にもわたる降水量のデータが記録されているという。
「氷床コアも洞窟内の氷筍も、同じ兆候が見られる。同時期に広範囲で極度の乾燥化が進んだようだ」と、同大学のエド・ブルック教授(地球科学)は語る。研究チームは、モンスーン・パターンの変化が、このような現象を引き起こしたと考えている。
報告書はさらに、モンスーンの動きが、気候変動と密接に関連している点を指摘し、低緯度地域の降雨パターンが、北半球の高緯度地域における急激な気候変動の影響を受けている点も強調している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090620_1.html
研究報告:急激な温暖化でモンスーン・パターンが変化し、農業生産量が減少するおそれ