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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年07月13日
研究報告:気候温暖化におけるHFCsの重要性高まる
(米国海洋大気庁より)
オゾン層を破壊するフロンガスの代替物としてエアコンや冷蔵庫に使用されているハイドロフルオロカーボン類(HFCs)が、気候温暖化の要因として大きくなる可能性があることが、米国海洋大気庁(NOAA)地球システム研究所の科学者らの研究で明らかになった。NOAAが6月22日に発表した。
全世界におけるHFCs使用量の予測増大値についてはこれまでも調べられてきたが、本研究では、向こう数十年間について再調査し、これまでの研究よりも先(2050年)まで予測した。その結果、2050年までに途上国におけるHFCs使用量は先進国の8倍となり、二酸化炭素(CO2)換算で50~90億トンに相当する温室効果を持つようになることが分かった。このため、HFCsが将来の気候変動においてますます大きな要因になる可能性があるという。
本研究ではHFCs使用量を緩和する仮説シナリオについても調べた。それによると、全世界でHFCs使用量を規制した後、年間4%ずつ削減するという措置をとった場合、HFCsによる気候強制力は2040年にピークを迎え、2040年代には減少し始めるという。
HFCsはオゾン層を破壊しないものの、温暖化物質としてCO2よりも強力で、京都議定書で温室効果ガスの1つとされている。
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研究報告:気候温暖化におけるHFCsの重要性高まる