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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年07月19日
新しいNASAの衛星調査、北極海氷の厚みの大幅な低下を確認
(米国航空宇宙局カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所より)
米国カリフォルニア州パセディナ発―米国航空宇宙局(NASA)カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所の7月7日付けリリースによると、2004年から2008年の冬の間に、一年氷と多年氷の割合が初めて逆転し、2008年には一年氷が68%、多年氷が32%を占めるようになり、北極海氷の厚さが大幅に低下したことが確認された。
NASAと米国ワシントン大学(シアトル)の科学者チームは、NASAの観測衛星ICESatによる観測データをもとに最も総括的な調査を行い、北極海盆全体にわたる氷の厚さと容積を初めて推定した。研究結果は7月7日付けの科学誌「Journal of Geophysical Research-Oceans」で発表されている。
報告書によると、北極海の氷の厚さは、年間17センチ、4年間で合計68センチ薄くなり、一夏以上を越した古くて厚い多年氷の面積は、42%減少した。
これまでは北極海にどれだけの氷があるかを調べる際に、面積を測定するしか方法がなかったが、ICESatにより初めて北極海全体における氷の厚さと容積の変化を観測することが可能になった。
研究者チームを率いるジェット推進研究所のロン・クォック氏は、「これらのデータは、北極の氷の容積がいかに速く減少していて、夏の北極にほとんど氷がなくなるのがいかに早い時期かについて、科学者の理解を深めるために役立つだろう」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090719_1.html
新しいNASAの衛星調査、北極海氷の厚みの大幅な低下を確認