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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年08月23日
研究報告:植物から放出されるメタンが地球温暖化を加速させる
(カナダ・カルガリー大学より)
カナダのカルガリー大学は8月17日、植物から放出されるメタンは、これまで考えられてきた以上に地球温暖化への影響が大きい可能性があることを、同大学の研究者が発見したと伝えた。
同大学生物科学部のDavid Reid教授とMirwais Qaderi教授が、専門誌「Physiologia Plantarum」のオンライン版に発表した論文によると、ある植物は、気候変動に伴う温度上昇や干ばつ、紫外線B放射といった環境要因にさらされると、メタンの放出量を増加させるという。
二人の研究者は、気候変動を構成する3つの要素(気温、紫外線B放射、水ストレス)にさらされた、カナダの6つの主要作物(ソラマメ、ヒマワリ、エンドウマメ、キャノーラ、オオムギ、コムギ)について、メタンの放出量を分析した。この結果、これらのストレスは、植物により多くのメタンを放出させることが明らかになった。
メタンの温室効果は、誤解され、見過ごされることが多く、関心のほとんどが二酸化炭素に集中してきた。しかし、最近になり、メタンを極めて重要な温室効果ガスと認識しなければならないことが分かってきた。メタン濃度の増加率は、1990年代前半以降緩やかになっているが、一時的な小休止にすぎないとみている科学者もいる。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090823_1.html
研究報告:植物から放出されるメタンが地球温暖化を加速させる