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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年09月05日
欧州環境庁 EUの温室効果ガス排出量減少を確認
(欧州環境庁より)
欧州環境庁(EEA)は8月31日、欧州連合(EU)における2008年の温室効果ガス排出量が4年連続で減少したと発表した。最新の調査によるもので、今年初めに公式発表された2007年の排出量と比べると、2008年一年間に、EU加盟15カ国でほぼ1.3%、27カ国で1.5%が削減されたという。この推定を踏まえると、2008年の温室効果ガス排出量は京都議定書の基準年(1990年)を、EU加盟15カ国でおよそ6.2%、27カ国で10.7%下回ることになる。
2008年の排出量減少の大きな要因は、エネルギー、産業、運輸部門で、化石燃料燃焼による二酸化炭素(CO2)排出量が減少したことだった。これは、同年から続く世界的経済不況の影響を受けているためで、この結果、産業界では生産高とエネルギー消費量が減少、それに伴い貨物輸送も減ったという。また、公式発表された2008年のEU域内排出量取引制度(EU-ETS)での排出量にも減少が見られており、EU加盟27カ国の総排出量は、2007年から2008年までの間に3.9%減少した。
今回の調査は、EEAがEU全域の温室効果ガス排出量について見積もった初の推定。2008年のEU-ETSの正式な排出量と2009年7月中旬時点で入手できた各国や欧州の資料に基づいて行われた。土地利用の変化は考慮されていない。詳しいEEAの調査方法は近く発表の予定としている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090905_1.html
欧州環境庁 EUの温室効果ガス排出量減少を確認