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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年09月06日
米国カリフォルニア州で異常な熱波が頻発
(スクリップス海洋研究所より)
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所は8月25日、気候変動の進行に伴い、カリフォルニア州では、異常な熱波が頻発する傾向にあるとの研究結果を発表した。2006年7月中旬から8月初旬にかけて、米国南西部を襲った記録的な熱波は、同州だけで600人以上の死者を出し、畜産業にも甚大な被害をもたらした。
研究チームは、過去60年間に発生した熱波の記録から、熱波をもたらす気象条件を分析。この結果、同地域では、熱波は乾燥した”日中”に発生し、夜間は冷え込むのが一般的だったが、1990年代前半以降は、過去にほとんど例のなかった”夜間”の熱波が頻発していることが明らかになった。
「湿潤環境に置かれる夜間は、大気は乾燥状態ほどには冷却しない。上昇した湿度のせいで、熱波はさらに長引くことになる。暑い夜がさらに暑い昼を作り出し、風向きが変わるまで、このサイクルが繰り返される。カリフォルニアに熱波をもたらす従来の天候パターンに、多くの湿度が伴うようになってきている」と、同研究所のAlexander Gershunov氏は語る。
2006年の異常な蒸し暑さは、夜間の熱波の発生が増加傾向にあることの一例である。この傾向は1980年代以降加速しており、特にこの10年間で顕著になっている。熱波の強度を増加させる湿度の発生源は、太平洋東部海域にあるが、この海域では、海面水温の大幅な上昇が観測されている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090906_1.html
米国カリフォルニア州で異常な熱波が頻発