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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年10月06日
グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに
(英国南極局より)
英国南極局(BAS)は9月23日、BASと英国ブリストル大学の研究チームが、米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを解析し、南極とグリーンランドを覆う氷床の沿岸部で、氷河の薄化が急速に進んでいることを確認したと発表した。この内容は、英科学誌『ネイチャー』にも掲載された。
「沿岸部の非常に広い範囲で、氷河が明らかに薄化している様子を見て驚いた。薄化の範囲が、内陸部まで数百キロに及んでいる地域もある。氷河流が加速している最大の原因は、暖かい海流が海岸に到達し、氷河前面を融解しているためだろう。この現象は十分に解明されておらず、今後の海面上昇について最も予測できない部分だ」と、BASのハミッシュ・プリチャード博士は語る。
研究チームは、流れが速い氷河と流れが遅い氷河について、高度における変化率を比較。グリーンランドにある、動きの速い111の氷河を調査したところ、81の氷河は、同高度にある流れの遅い氷河に比べ、2倍の速度で薄化していることが分かった。また、南極とグリーンランドでは、氷河から消失している氷の量が、内陸の降雪量を上回っていることも明らかになった。
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グリーンランドと南極で進む氷河の薄化、衛星画像で明らかに