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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年10月11日
ワイン醸造所で再生可能な水素の生成を実現
(ペンシルベニア州立大学より)
米国、カリフォルニア州オークビル発─オークビルにあるワイン醸造所、ナパ・ワイン・カンパニーで、微生物電解システムを利用して排水から水素をつくり出すという再生可能な水素生成方法の実証事業が初めて行われている。ペンシルベニア州立大学が9月29日、大学のウェブサイトで伝えている。
この方法を開発した同大学のブルース・ローガン環境工学教授は、実証事業について「持続的に再生可能な水素を生成できることの証明とシステム性能に影響を与える技術的要素の研究のため」、ワイン醸造所を選んだのは、「自然に観光客が集まる場所だから」と話す。
冷蔵庫大の実証用微生物電解設備は連続流システムで、ワイン醸造所の設備の洗浄、廃棄ブドウ、ワイン製造等の工程から出る排水を1日当たり約1,000リットル処理する。設備内の微生物電解槽に入れられた排水中に自然に存在する細菌が有機物質を電流に変換し、細菌が発生させる電圧が少しでも上がると、槽内に浸漬されたステンレススチール製の陰極側(陽極は炭素陽極)で水素が電気化学的に発生する、というしくみ。
ナパ・ワイン・カンパニーは将来、自動車や電力システムの動力源として、この水素を利用したいと考えている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20091011_1.html
ワイン醸造所で再生可能な水素の生成を実現