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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月06日
健全な海洋生態系維持は気候変動を乗り越える新たなカギ
国連環境計画より)
南アフリカ、ケープタウン発―国連環境計画(UNEP)は10月14日、世界の運輸部門から排出される炭素の年間排出量の半分にあたる量が、マングローブや塩沼、海草などの海洋生態系に吸収・貯留されているとする報告書を発表した。報告書は、UNEP、国連食糧農業機関(FAO)、ユネスコ政府間海洋学委員会によるもの。
UNEPは、同日付のリリースで、気候変動対策に懸命に取り組む各国政府は、海洋生態系の維持と回復への投資を可能にする「ブルーカーボン(Blue Carbon)」基金の設立を考慮すべきだとし、陸地での森林破壊を抑制するのと同時に、海洋生態系の面積と健全性の回復を図れば、危険な気候変動を避けるのに必要な排出量削減を25%まで達成できる可能性があると報じている。
報告書では、こうした「ブルーカーボン吸収源」の7%が毎年失われている(50年前の7倍)と推測。天然の炭素吸収源の維持と向上は、現在、十分に行われておらず、人間は、そうした吸収源に対し、加速的に悪影響を及ぼし、劣化させていると警鐘を鳴らす。さらに、「海洋生態系を持続するために、さらなる行動を起こさなければ、ほとんどが20年以内に失われる恐れがある」と述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
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健全な海洋生態系維持は気候変動を乗り越える新たなカギ