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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月17日
気候変動がコメ生産を脅かす
(国際稲研究所より)
フィリピン、ロスバニョス発―国際稲研究所(IRRI)は10月16日、フィリピンで発生した一生に一度あるかないかの洪水や、インドで到来が遅れたモンスーン、オーストラリアでの広範囲にわたる干ばつが、今年のコメの収穫に被害をもたらしていると発表した。極端な天候に対するコメの脆弱性が明らかになった。
同研究所が発行している「ライス・トゥデイ」誌の10月~12月号は、気候変動とコメへの影響について大きく取り上げており、「気候変動が現在の気候事象に関与していることを証明するのは難しい」と明示している。しかしIRRIは、高度のモデル化技術を用いて、気候変動の悪影響を最も受けやすいフィリピンでのコメ栽培地を地図にし、コメ生産が気候変動によって脅かされている範囲を明らかにした。
IRRIは、「農業従事者が気候変動に適応するのを助けることは可能だ」とし、2008年のサイクロン「ナルギス」がミャンマーのコメ収穫と地域社会に大損害をもたらした際、被害地に冠水と塩害に強いコメの試験用品種を送っていることを述べ、これまでに培ったコメの科学的知識をもとに「コメを気候変動に適応させるという今後の難題に取り組む」と強調している。
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気候変動がコメ生産を脅かす