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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月18日
報告書:炭素取引は「次のサブプライム」
(FoE英国より)
環境団体のFoE英国は11月5日、炭素市場が拡大すると第2の「サブプライム」のような財政破綻が起こり、地球温暖化がもたらす惨事から世界を守ることができなくなることを示す新しい報告書を発表した。
報告書「危険な執着(A Dangerous Obsession)」は、二酸化炭素の排出権という新しい人工的な商品の売買に注目している。
主に欧州を拠点とした、炭素許可(carbon permits)と炭素クレジットの取引総額は、2008年に1,260億ドルに達したが、世界の炭素市場が拡大すれば、2020年までに3兆1,000億ドルへ増加する見込みである。
だが、同報告書によると、取引の大部分は、炭素取引制度に含まれている排出業界と工場の間ではなく、炭素市場における推測により利益を得る銀行や投資家たちによって行われている。つまり、炭素クレジットが、サブプライムローンでの「影の金融」に似た、ますます複雑な金融商品へと形作られているという。
また、同報告書は、炭素取引で気候変動を解決しようとする英国政府の執着はリスクが高く、無責任で危険だと警告している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20091118_1.html
報告書:炭素取引は「次のサブプライム」