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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月23日
WWF:国際エネルギー機関発表の炭素排出削減見込み「あまりに少なく、遅すぎる」
カテゴリー:気候
(世界自然保護基金より)
ロンドン発―世界自然保護基金(WWF)は11月10日、このたび発行された国際エネルギー機関(IEA)の年次報告書「世界エネルギー展望2009」(World Energy Outlook 2009)について、「いくつかの注目すべき分析が含まれているが、炭素排出に関しては先行きが暗い」と述べた。
WWFで世界のエネルギー政策を担当するステファン・シンガー博士によると、今回の展望の中で描かれた炭素排出削減量はあまりに少なく、削減スピードもあまりに遅いため、世界は壊滅的な気候変動影響の危険な領域から抜け出せないという。
科学者、国連、G8加盟国をはじめとする多くの各国政府が、地球の平均気温上昇を産業革命以前の2℃以下にとどめるという目標を認めている一方、IEAが発表した排出シナリオは低く、「経済協力開発機構(OECD)の加盟国は、化石燃料燃焼によるCO2排出量を2020年までに1990年比で4.5%しか削減できない」と予測している。
シンガー博士は、IEAの削減予測について、「物足りない」とし、「来月のコペンハーゲン会議を目指して先進国が出している不十分な目標さえも下回っている」と述べている。
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WWF:国際エネルギー機関発表の炭素排出削減見込み「あまりに少なく、遅すぎる」