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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年12月09日
温室効果物質の削減、世界中で何百万もの命を救う可能性も
カテゴリー:社会
(カリフォルニア大学バークレー校より)
米国カリフォルニア州、バークレー発─温室効果ガスの排出量削減は、気候変動のリスク軽減のほかに、特に低所得国で人体の健康に直接大きな恩恵をもたらす可能性を持つことが、11月25日に英国の医学専門学術誌『ザ・ランセット』に発表された6つの研究で示された。カリフォルニア大学バークレー校が発表した。
それらの研究では、発電、家庭におけるエネルギー消費、運輸、食料・農業の4分野における気候変動対策の相乗便益を立証するための事例研究を用い、高・低所得国の両方において、温室効果ガスの排出を削減するための行動が人体の健康に及ぼす影響を調べた。
同校のカーク・スミス教授(地球環境健康学)が主執筆者を務めた研究では、インドで2010年から2020年までに1億5,000万台の低排出型かまどを導入した場合の可能性について調べ、10年間で何百万トンもの温室効果物質を削減できるほか、国内で200万人の早死を防げることがわかった。この研究から、固形燃料利用の屋内調理用かまどに依存している低所得国において、低排出型かまどを導入すると費用対効果が非常に高い気候変動対策になることが示された。
「慎重に温室効果ガス削減策を選べば、世界的な健康格差の軽減という追加的効果が得られる」と同教授は話す。
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温室効果物質の削減、世界中で何百万もの命を救う可能性も