本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年12月21日
報告書:安全な気候には一層厳しい削減目標が必要だが、経済的には可能
(ストックホルム環境研究所より)
ストックホルム環境研究所(スウェーデン)は12月16日、ポツダム気候影響研究所(ドイツ)、エネルギー資源研究所(インド)との共著「コペンハーゲン予測:安全な気候の未来を目指して─気候変動、環境、開発に関する最新科学の統合報告書(A Copenhagen Prognosis: towards a safe climate future, a synthesis of the latest science on climate change, environment and development)」を発表した。
同報告書は、生物圏の状態と観察傾向を簡明に分析し、摂氏2度という気温上昇の閾値、公平性、経済発展に合致する対処計画を提示している。主な結論は以下の通り。
・新たな科学的結論は、現在協議されている温室効果ガス排出削減目標が、気候変動の壊滅的な影響や自己増殖する地球温暖化のリスクから人類を守るという政治的意志と矛盾していることを示している。
・入手可能な炭素収支に基づき、さらに十分な確率(75%)で気温上昇を摂氏2度以内に抑えようとすると、世界の温室効果ガス排出量を2015年以降に急激に削減し、今世紀半ばには基本的にゼロにする必要があることほぼ確実だろう。
・この挑戦に挑むのは不可能だと示す証拠はない。反対に、そのようなシナリオを世界・地域レベルで検証した分析では、技術的に可能なだけでなく経済的にも可能であり、収益性さえある、とするものが増えている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20091221_1.html
報告書:安全な気候には一層厳しい削減目標が必要だが、経済的には可能