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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年12月29日
クウェート湾の海水温度、1985年から10年ごとに平均0.6℃上昇
カテゴリー:気候
(サザンプトン国立海洋学センター)
英国のサザンプトン国立海洋学センターは11月30日、1985年以降、アラビア湾北部にあるクウェート湾における海水温度が10年毎に平均摂氏0.6度上昇していることが、同センターの研究で明らかになったと発表した。
このような上昇率は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で報告されている全世界平均の温度上昇率の約3倍である。本研究に携わったThamer Al-Rashidi博士は、「この研究でわかったのは、IPCCで報告されている世界的な傾向は、局所的傾向を表していないかもしれないことだ」と話す。
上昇した平均0.6度のうち、1/3にあたる0.2度は地球の気候変動によるもの、13%にあたる0.08度は発電所や海水淡水化プラント等、クウェート湾での人間活動によるもので、残りの50%にあたる0.3度はアラビア湾内における海水循環、ユーフラテス川やチグリス川からの淡水流入、砂嵐等、地域で海水に影響を与える要因に変化があったから、と同研究では推測している。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20091229_1.html
クウェート湾の海水温度、1985年から10年ごとに平均0.6℃上昇