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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月04日
国連環境計画:エネルギー効率のよい建物が気候変動に立ち向かうカギ
(国連環境計画より)
デンマーク、コペンハーゲン発―国連環境計画(UNEP)は2009年12月11日、建物と気候変動の関係をまとめた報告書(Buildings and Climate Change - Summary for Decision Makers)を発表した。エネルギー効率のよい建物は、気候変動危機の抑制にかなり役立つ可能性があるという。
UNEPのアヒム・シュタイナー事務局長は、「今後10年間にわたる新規建築物が、米国内の全既存建築物と同規模になる中国のような国では、気候変動緩和の目標を達成するに当たり、スタート時から建築分野の可能性を理解しておくことが必須である」とし、「そうしなければ、多額の資金と不要なエネルギーを無駄使いし続けることになる」と述べた。
世界の建築物のエネルギー使用量は、全体の1/3を大きく上回っている一方、建築には排出量を激減させる大きな可能性が秘んでいる。例えば、ニューヨークのエンパイアステートビルは、2,000万ドルの設備改善で現在の排出量を2013年までに38%減らし、年間440万ドルを節約する見込みだ。
報告書によると、建築物から出ている年間炭素排出量は、現在CO2換算で86億トンに相当しており、2030年にはほぼ2倍の156億トンになると予想されている。
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国連環境計画:エネルギー効率のよい建物が気候変動に立ち向かうカギ