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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月06日
研究報告:今世紀の海面上昇、1.9メートルに及ぶ可能性あり
カテゴリー:気候
(ポツダム気候影響研究所より)
ドイツのポツダム気候影響研究所(Potsdam Institute for Climate Impact Research)は2009年12月7日、海面上昇が当初の予測よりも、はるかに速いスピードで進んでいると警告する最新の研究報告を発表した。それによると、2100年までに世界の海面は75~190センチメートル上昇する可能性があるという。
報告書は、ヘルシンキ工科大学のMartin Vermeer氏とポツダム気候影響研究所のシュテファン・ラームストルフ氏が、過去130年にわたる海面と気温の測定値を分析し、共同で執筆したもの。分析の対象期間、海面上昇の速度と気温には強い相互関係があることを確認した。
ラムストルフ氏は、「1990年以来、海面は年間3.4ミリメートルの上昇を続けており、そのスピードは20世紀の平均の2倍速だ」と話す。海面上昇の速度がこのまま変わらないとしても、21世紀には既に34センチメートル上昇していることになる。同氏は、「このデータが明確に示しているように、温暖化が進めば進むほど、海面上昇は速く進む。急激な海面上昇を防ぎたいなら、私たちはできるだけ早く温暖化を食い止めるべきだ」と続けた。
同氏は、海面上昇速度と気温の関係について、2007年の『サイエンス』誌で既に発表していたが、今回の最新研究は、2008年までの衛星による測定値を追加したほか、人工貯水池における水不足を考慮して修正するなど、当時の研究をさらに精密にしたものとなった。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100106_1.html
研究報告:今世紀の海面上昇、1.9メートルに及ぶ可能性あり