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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月08日
研究報告:世界気温、予測より上昇の可能性
カテゴリー:気候
(エール大学より)
米国、コネティカット州ニューへイブン発―米国のエール大学は2009年12月20日、現在起こっている大気中の二酸化炭素(CO2)増加などが世界気温に及ぼす影響は、当初の予測よりも深刻になる可能性があると発表した。同大学の地質学者チームによる最新研究で明らかになったもの。
研究では、鮮新世初期から中期(300万年~500万年前)にかけてかなり暖かくなったのは、大気中のCO2がほんのわずか上昇したことと関連していることを実証。また、その当時のCO2濃度は365~415ppmで、現在のCO2濃度(約386ppm)とほぼ同じ。この状態で、気温は今よりもおよそ2~3℃高かったことも明らかになった。
通常の気候モデルでは、大気中のCO2濃度の倍増に伴い変化する全球平均地表気温を表す「気候感度」が1.5~4.5℃と予測されるが、研究報告書の主席執筆者である同大学のマーク・パガーニ准教授は、「そうした気候モデルは、大気中における水蒸気や、海氷、雲、エアロゾルの分布に見られる変化といったような、かなり速い反応しか考慮していない。私たちは、大陸の氷床や陸地の生態系、CO2以外の温室効果ガスの変化など、長期間の反応の影響を含めた、地球システムの気候感度を研究したかった」と語った。
このため、今回の研究では、地質学的に現況と類似している過去最近の温暖化事象に注目し、復元した過去500万年間のCO2濃度を使って地球システムの気候感度を概算したという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100108_1.html
研究報告:世界気温、予測より上昇の可能性