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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月09日
研究報告:気候変動が生態系に移動を強いている
(カーネギー研究所より)
米国のカーネギー研究所は12月23日、地球温暖化の影響で気候帯が極方向と高標高に移動しているため、平均的な生態系は、1年間に約420m移動する必要があるとの研究結果を発表した。低平地などの生息地では、急速に気候帯が移動しており、特に人間の開発によって移動経路が遮断されている地域では、多くの生物種の生存が危ぶまれているという。
研究チームは、世界全体の気候と温度勾配に関する最新データと、将来の気候モデル予測を組み合わせることで、世界各地の気候帯の移動速度を算出。この結果、今世紀における気候帯の移動速度は、世界平均で年間420mになることが明らかになった。
ただしこの数字は、地形と生息環境に応じて大きく異なる。地形起伏の大きい地域では、生物種は近隣の山に登れば低温環境に移動できるため、移動速度は比較的遅い。これに対し、砂漠や草原、沿岸地域などの平坦地では、生物種は快適な環境下で生き延びるために、年間1km以上も移動しなければならない。
広範囲の温度に耐え得る動植物であれば、移動する必要がない可能性もあるが、それ以外の動植物にとっては生存競争となる。自然保護区などの保護地域はあまりにも規模が小さく、予測される変化に対応することができない。研究報告によれば、現行の区域内で、現在の気候条件を今後100年間維持できる保護地域は、全体の10%に満たないという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100109_1.html
研究報告:気候変動が生態系に移動を強いている