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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月16日
ザンビア:気候変動により国民生活に甚大な影響
(国連開発計画より)
国連開発計画(UNDP)は1月5日付けのリリースで、「ザンビアでは、あらゆる気候変動が災害をもたらしうる」として、同国の気候変動影響について報告した。国民の大多数が農業に依存している同国では、わずかな気温の変化でも、トウモロコシなどの作物に影響を及ぼし、国民の生計に悲劇的な結果を招いてしまうという。
ザンビア南部のルスィトゥ(Lusitu)村では、深刻な干ばつで、農業による収益が減少している。ある村人の話では、「満足のいく生産量を生み出すのに、降水量が不十分だ。野生動物は、さらに作物を荒らしながら、野原をさまよい始めた」という。また別の村人は、生活がより困難になったことを認め、「これまでは、どんな変化に直面しても解決法を見つけることができた。川が干上がることは一度もなかった」と話す。
観光・環境・天然資源省のキャサリン・ナムガラ大臣は、「より頻繁に発生する干ばつと洪水を考えると、政府は財源確保に努め、国民を安心させなければならない」と語る。同大臣によると、同国は既に国の開発に尽力しているが、気候変動がその過程にさらなる課題をもたらしている。
同国では観光産業にも影響が及び始めており、異常気象が続けば、約50年後には、世界7不思議の一つとして知られるビクトリア滝が水のない渓谷となる可能性があるという。そうなれば国の経済効果は打撃を受けることになる。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100116_1.html
ザンビア:気候変動により国民生活に甚大な影響