（広告基準機構より）

英国の広告基準機構（ＡＳＡ）は１月６日、フィンランド空港の「Be eco-smart. Choose Finnair’s brand new fleet（エコスマートになろう。フィンランド航空の新機材を選ぼう。）」とうたったポスター広告の使用を禁ずる裁定を発表した。

同広告に関しては、「『Be eco-smart. 』という文句は、飛行機利用が環境にやさしい行為であるとの誤解を与える」「新機材が旧機材と比べて『エコスマート』であると立証できない」という苦情が、ＡＳＡに申し立てられていた。

これに対し同航空は、「飛行機利用が環境にやさしい行為だと主張する意図はなく、環境に配慮しているわが社を選ぶことは『エコスマート』であるという思いを伝えたかった」「2010年から全面導入する新しいエアバス機の方が旧機材のボーイング機と比べて、ヘルシンキ・アジア間の長距離運航では燃費が良い」等の回答を理論的データとともに提示していた。

しかしＡＳＡは、「限定せずに『エコスマート』と主張するのは、『フィンランド航空利用は少ししか、あるいは全く環境に有害な影響を与えない』という印象を与える『環境にやさしい』という主張と類似し、誤解を与える」「立証するには、理論的データではなく、しっかりした実際の比較データが必要」等の理由から、苦情申し立てを支持し、同広告の使用禁止の裁定を下した。

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