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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年01月24日
研究報告:サンゴは気候変動の悪影響から回復できる
(エクセター大学より)
英国のエクセター大学は、1月11日発行の科学雑誌『プロスワン(PLoS One)』誌で、海洋保護区に生息するサンゴ礁が気候変動の悪影響から回復できることを初めて実証した。
科学者や環境活動家は、「サンゴ礁は気候変動による悪影響から回復できないかもしれない」、「こうした珍しい環境が永遠に失われるのも間もなくだろう」と警告してきているが、今回の研究により、「漁業の度合いを抑えることが、世界の最も傷つきやすい海洋生態系を保護するための実用的手段だ」という主張の重要性が増した。
海水面の温度が上昇すると、サンゴ礁は急速な大量白化現象につながる圧迫下にさらされる。この問題は、二酸化炭素(CO2)の増加が引き起こす海洋酸性化によってさらに強まる。このことが、サンゴの構成要素である炭酸カルシウムの生成能力を弱める。
世界のサンゴ礁のおよそ2%が、引網漁などダメージとなりかねない人為的な活動から守られている海洋保護区内に生息しているが、今回の研究では、およそ2年半にわたり、バハマ諸島の海洋保護区内外の10地点で調査を行った。その結果、保護区外のサンゴには何の回復も見られなかったのに対し、保護区内のサンゴ被度(訳注:生きているサンゴが海底を覆っている割合)は、調査当初平均7%だったのが、最後には平均19%に高まっていたという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100124_1.html
研究報告:サンゴは気候変動の悪影響から回復できる