（国連より）

国連は２月12日、途上国における気候変動対策への金融支援を迅速に行うため、英国とエチオピアの首脳が指揮を執る、ハイレベル諮問グループを発足させると発表した。昨年12月のコペンハーゲン会議では、気候変動に関する緊急行動と長期的な取り組みに向けた交渉の進展を目指し、2012年まで年300億ドル、2020年までに年1,000億ドルの途上国支援を行うことで合意している。

国連の潘基文事務総長は、気候変動融資に関する新たな諮問グループについて、「先進国と途上国のバランスは均等になるだろう」と伝えた。エチオピアのメレス・ゼナウィ首相と英国のゴードン・ブラウン首相が議長に就任するほか、ガイアナ共和国のバラット・ジャグデオ大統領、ノルウェーのイェンス・ストルテンベルグ首相、中央銀行の高官や金融・開発の専門家などが任命される予定。

同グループの任務は、途上国における緩和・適応戦略に向けた短・長期融資を促進するための具体的な提案を行うこと。「途上国はできるだけ早く、低炭素型に成長・繁栄する未来へと移行する必要がある」と潘事務総長は強調する。同グループによる最終提言書は、2010年末にメキシコで開催される、国連気候変動会議までに発表される予定。

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