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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年02月25日
研究報告:永久凍土、50年間で130キロ後退
カテゴリー:生態系
(ラヴァル大学)
カナダ、ケベックシティ発-カナダのラヴァル大学は2月17日付けのリリースで、生物学科の研究者が行った研究によると、カナダ北東部のジェームズ湾で、永久凍土の南限が、50年前よりも北へ130キロメートル後退したと発表した。科学雑誌の「永久凍土と周氷河プロセス(Permafrost and Periglacial Processes)」の最新号で発表された同研究は、こうした傾向が続くと、同地域の永久凍土は近い将来に完全に消失するだろうと述べている。
研究者たちが、北部の泥炭地で、パルサ(自然に形成される、内部に氷を持つ土壌)を観察したところ、1957年に撮影された航空写真では、北緯51度と53度の間にある7つの泥炭地のすべてにパルサがあったが、2004年の最初の調査では、パルサがある泥炭地は2つのみになった。2005年の2回目の調査では、これらの2つの泥炭地のパルサの数が、1年間でそれぞれ86%と90%減少していることが示された。
北緯51度と55度の間で、ヘリコプターの低空飛行により調査したところ、ジェームズ湾全域において、パルサはかなり悪化した状態にあることが明らかになっている。
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研究報告:永久凍土、50年間で130キロ後退