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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年02月28日
研究報告:グリーンランドのフィヨルドに亜熱帯水が流入
(ウッズホール海洋研究所より)
亜熱帯水(暖かい地方から流れる海水)がグリーンランドの氷河に達し、氷河の融解と氷の消失を加速している--米国・ウッズホール海洋研究所の海洋物理学者、Fiamma Straneo氏を中心とする研究チームの論文が、2月16日に発表された。
「氷河の融解を加速しているメカニズムの一つとして我々が疑ったのは、北大西洋の海洋循環における最近の変化。この変化が、大量の亜熱帯水を高緯度地域に運んでいる」と、Straneo氏は語る。しかし、融解が加速する以前に、グリーンランドの氷河を観測したデータが乏しく、確認が困難だった。
研究チームは、2008年の7月から9月にかけて、東グリーンランドのSermilikフィヨルドで、船舶、および係留系による海洋観測データを収集。この結果、Sermilikフィヨルドの最奥部に、摂氏4度の亜熱帯水が流れていることを発見した。また亜熱帯水は、棚氷の上を1年中流れていることも明らかになった。
「フィヨルドで行った初の大調査は、この暖かい海水がいかに循環し、その循環がいかに活発であるかを示すもの。北大西洋の大規模な海洋循環における変化は、氷河にまで急速に波及している」と、Straneo氏は話している。
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研究報告:グリーンランドのフィヨルドに亜熱帯水が流入