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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月01日
研究報告:動物たちの食、気候変動に適応
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(テルアビブ大学より)
テルアビブ大学は2月8日付けのリリースで、鳥類、キツネ、小型哺乳類の食が温暖化に適応していることを発表した。同大学動物学部のヨーラム・ヨム・トブ(Yoram Yom-Tov)教授の研究で明らかになったもので、体のサイズが大きくなっている動物もいれば、小さくなりつつある動物もいるという。同教授は、「温暖化による急速な気温上昇に対する反応ではないか」と推測している。
変化は主に高緯度の地域で起こっており、同教授が調査した動物種の大半について、「鳥が小さくなっており、哺乳動物が大きくなっている」というパターンが認められた。何十年にもわたり、哺乳動物と小型の鳥類の体の大きさを測定、監視してきた同教授は、「変化は生存のための一つの手段だろう」との仮説を立てており、「こうした変化は、さらに急速に起こるようになっている」と話す。
同教授の最新の研究報告書によると、さまざまな地理的条件における動物の個体群(英国の鳥類、北極の小型哺乳類、そしてごく最近では、気温の低いスカンジナビア地方のキツネ、ヤマネコ、カワウソなど)が気温上昇に適応している。動物の体が最も急激に変化するのは、気温も急激に変化しているところで見られた。
教授は、「この変化は、気候変動の初期の指標と見ることができる。高緯度地方では変わらず気温が上昇しているが、これが人為的なものであろうと自然によるものであろうと、気温上昇はそこに生息する動物に影響をもたらしている」と話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100301_1.html
研究報告:動物たちの食、気候変動に適応