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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月08日
米大学研究チーム、環境にやさしい二酸化炭素の貯留方法を発見
(ノーステキサス大学より)
米国、テキサス州デントン発―ノーステキサス大学は2月8日、同大学の研究チームが、「新薬の開発に長く使われてきた技術が、気候変動との闘いに利用できる可能性がある」ことを明らかにしたと発表した。その技術を利用すれば、工場などの煙突や固定資源から排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、地中に貯留するための新しい材料を開発できるかもしれない、としている。
産業界から出る二酸化炭素の回収は近年、可能性のある解決法として浮上してきたが、既存の技術ではコストが高く危険な廃棄物を生み出してしまう。今回の研究では、炭素回収技術に蛋白質が利用できる可能性を調査。同大学の化学研究者マイケル・ドラモンド博士は、「蛋白質は、とても多くの利益と可能性をもたらす。環境に優しいだけでなく有益な生成物も作る」と述べている。
研究では、薬物を発見するために開発されたファーマコフォア(Pharmacophore)の概念を用い、蛋白質の3次元構造がどのようにして、その二酸化炭素回収・貯留の能力に作用するのかを実証した。その結果、蛋白質を使えば、コスト効率がよく環境に優しい炭素回収技術を開発できる可能性があることが明らかになった。さらに、蛋白質との相互作用には、CO2を、液体燃料や産業上重要な化学物質の出発物質などといった有益な生成物に変える可能性もあるという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100308_1.html
米大学研究チーム、環境にやさしい二酸化炭素の貯留方法を発見