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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月22日
太陽放射量の増加で、さらに5,000万トンの二酸化炭素排出量を削減する必要あり
カテゴリー:科学
(ティルブルグ大学より)
オランダのティルブルグ大学は3月9日、同大学の計量経済学者、ジャン・マグナス氏、バートランド・メレンベルグ氏、クリス・ムリス氏による研究結果を発表し、「太陽放射量の増加を受け、さらに5,000万トンの二酸化炭素(CO2)を削減しなければならない」と主張した。
大気中のエアロゾル濃度が減少すると太陽放射が増加するため、ここ最近の大気汚染の軽減は、地表に届く太陽放射量が増加していることを示唆している。これにより、CO2排出量だけを計算すると、地球の気温は今後数十年で、これまでの予測よりもはるかに急速に上昇していく可能性があるという。三者は、複数の気象観測所から集めた1959年から2002年の太陽放射のデータに基づき、地球温暖化にうまく立ち向かうためには、「大気汚染の抑制」と「CO2排出量の増加」の両方の影響を考慮することが重要だと主張し、2度以上の気温上昇を防ぐためには、CO2排出量をさらに5,000万トン削減し、太陽放射量の増加を帳消しにしなければならない、としている。
この三者は、「太陽放射量の上昇を考えると、今後数年の温暖化予測は控えめすぎるかもしれない」と結論付け、「すぐに行動しなければ、地球温暖化は加速し、気温は4度以上も跳ね上がる可能性がある」としている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100322_1.html
太陽放射量の増加で、さらに5,000万トンの二酸化炭素排出量を削減する必要あり