本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月25日
研究報告:気候変動が鳥類の生存を脅かしている
(コーネル大学鳥類学研究所より)
米国、テキサス州オースティン発-コーネル大学鳥類学研究所は3月11日、米国内務省が「鳥類の現状:気候変動に関する2010年の報告書(The State of the Birds: 2010 Report on Climate Change)」を発行したと伝えた。これにより、米国内に生息する800種の鳥類のうち、およそ1/3が絶滅の危機にあり、個体数の著しい減少に直面していることが明らかになった。
同報告書は、内務省魚類野生生物局と主要な環境保護団体の専門家らが共同で作成したもの。気候変動は、あらゆる場所で生息する鳥類に破滅的な影響を与え、海洋性およびハワイの鳥類にとっては、最大の危機になるだろうと述べている。
ウミツバメやアホウドリといった海洋性の鳥類は、気候変動に対して最も脆弱な鳥であるという。なぜなら、1年にそれほど多くの卵を産まない上に、急速に変化する海洋生態系の試練にさらされている。また、ハワイの鳥類は、気候変動に伴う生息環境の変化で、蚊の媒介する病気や侵入種などの危険が増しているという。
「鳥類は、自然環境の健康状態を測る優秀なバロメーターである。彼らは今まさに、気候変動に関する重大な情報を我々に伝えている」と、同研究所のケネス・ローゼンバーグ博士は語る。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100325_1.html
研究報告:気候変動が鳥類の生存を脅かしている