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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月01日
FAO世界森林資源評価:森林消失は減少したが、多くの国で憂慮すべき状況
カテゴリー:生態系
(国連食糧農業機関より)
イタリア、ローマ発―国連食糧農業機関(FAO)は3月25日、FAOが世界の森林資源について包括的にまとめた「2010年世界森林資源評価」の主な内容を発表した。それによると、主に熱帯林の農地転用による森林消失はここ10年間で減少したものの、多くの国では依然として憂慮すべき状況が続いているという。
1990年代に森林の減少が最も大きかったブラジルとインドネシアでは減少率がかなり下がった。また、中国、インド、米国、ベトナムなどでの積極的な植林事業と、一部地域での森林の自然増により、年間700万ヘクタール以上の新たな森林が追加された。その結果、2000年から2010年の実質的な森林消失面積は年間520万ヘクタールとなり、1990年代の年間830万ヘクタールより減少した。
しかしながら、南アメリカとアフリカで森林消失が最も大きく、また、オセアニアでも、オーストラリアの干ばつの影響などで森林が減少している。一方、中国、インド、ベトナムでの大規模植林事業は2020年には終了予定であり、今後の対応が必要とされる。
FAOの世界森林資源評価は5年ごとに発行され、2010年の完全版は2010年10月に発行予定。
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FAO世界森林資源評価:森林消失は減少したが、多くの国で憂慮すべき状況