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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月05日
非食用原料によるエタノール製造コストを大幅削減する新製法
(アメリカ化学会より)
米国、サンフランシスコ発―米国に基盤を置く科学学術団体であるアメリカ化学会(ACS)は3月25日、木材、トウモロコシの茎や葉、スイッチグラスなど非食用のセルロース系バイオマスからエタノールを製造する際のコストを大幅に削減する新しい方法について伝えた。
ウィスコンシン州の科学者ラジャイ・アタラ(Rajai Atalla)博士らが開発したこの製法は、硬い繊維質のセルロースを分解するために必要な酵素の量を大幅に削減するもので、第239回アメリカ化学会(239th National Meeting of the American Chemical Society)において同日発表された。
バイオエタノールの大部分は、トウモロコシやテンサイ、サトウキビなどの食用作物から作られており、食料価格や食料供給への影響が懸念されている。アタラ博士は、「セルロース系原料に必要な酵素のコストは、トウモロコシの約10倍。新製法では、この酵素コストをトウモロコシの場合とほぼ同程度にまで削減できる」と述べている。
これにより、非食用のセルロース系原料から生産するエタノールの競争力を高めることが可能になる。また、この製法は、バイオマスのガス化技術のようなバイオ燃料変換工程に比べてエネルギー消費が少ない。
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非食用原料によるエタノール製造コストを大幅削減する新製法