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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月08日
滑走路方針酷評の判決で、英政府のヒースロー空港拡張計画破綻へ
(世界自然保護基金英国支部より)
英国の高等法院判事が3月26日に、ヒースロー空港の第3滑走路建設計画を許可した大臣の決定には重要性が全くないとの判決を下したのを受け、英国政府のヒースロー空港方針が破綻した。判事は、政府の主張は「法律および一般常識からして受け入れがたい」と退けた。
これは、ロンドン西部にある6つの自治体と住民グループ、空港拡張計画に反対する全国組織、世界自然保護基金英国支部(WWF-UK)、グリーンピース等が原告となって起こした訴訟への判決。もし第3滑走路が建設されれば、同空港は単体として英国最大の二酸化炭素排出源になるとされている。
政府が今後、ヒースロー空港拡張計画を続行しようとする場合は、計画をいったん白紙に戻し、ヒースロー空港拡張による気候変動への影響、第3滑走路がもたらす経済的影響、新たに増える乗客の輸送方法を含め、全体計画を見直さなければならない。
判事が、「(全英の空港拡張計画の基礎となっている)2003年の航空輸送白書は、2008年の気候変動法との整合性がないため時代遅れ」との判断を下したため、今回の判決の影響は、ヒースロー空港のみでなく、全英の空港拡張計画にとって重大なものとなった。
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滑走路方針酷評の判決で、英政府のヒースロー空港拡張計画破綻へ