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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月24日
シドニー大学、炭鉱メタンガスを一時的に削減する技術を開発
カテゴリー:技術
(シドニー大学より)
オーストラリアのシドニー大学は4月13日、地下炭鉱から発生する温室効果ガスをおよそ9割削減できる可能性があるメタンバーナーを開発したと発表した。石炭採掘過程で発生するメタンガスは、人間活動に起因するメタン排出源の6%を占めているが、このバーナーを使用すれば、石炭鉱業における温室効果ガスの排出責任はかなり軽減されるという。
「通気用の空気が地下炭鉱に送り込まれると、メタンガスが大気中に放出され、温室効果ガスが発生する。このプロセスは、爆発のリスクを低減するが、温室効果ガスの濃度は著しく上昇する。メタンは、二酸化炭素のおよそ23倍もの温室効果がある」と、同大学工学・情報工学部のアンドリュー・ハリス准教授は語る。
新たに開発したのは、大気放出される前にメタンガスを燃焼し、有害性のより少ない二酸化炭素と水に変換するバーナー。「超希薄燃焼が可能な多孔質の燃焼媒体を使用しており、従来のバーナーに比べはるかに低濃度のメタンガスを二酸化炭素と水に変換する。これにより、地下炭鉱から発生する温室効果ガスを87%削減でき、温暖化対策に取り組む石炭鉱業にとっては短期的な解決策となる」と、ハリス准教授は述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100424_1.html
シドニー大学、炭鉱メタンガスを一時的に削減する技術を開発