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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月27日
報告書:アジアの食品・飲料産業は気候変動と水不足に対して脆弱
(世界資源研究所より)
米国、ワシントンDC発―世界資源研究所(WRI)は4月15日、南アジアおよび東南アジアにおける食品・飲料産業は、気候変動と水不足による影響に対して脆弱であるとする報告書を発表した。これは、WRIと、世界的な金融機関であるHSBCの気候変動研究所(Climate Change Centre of Excellence)がまとめたもの。
気候変動による水不足が深刻化すると予想されるこの地域においては、農業、水産養殖、水資源に企業活動を依存する食品・飲料産業への影響は特に大きい。インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの6カ国を対象にしたこの報告書によると、農産物価格の上昇に最も脆弱なのは食用油、澱粉、砂糖関連であり、また、水産養殖、家禽、酪農関連は疾病や汚染の影響を受けやすいという。
報告書で指摘されたリスクは、すでに一部の食品・飲料産業に影響を及ぼしている。インドでは、雨季の干ばつにより2009年には砂糖の価格が28年ぶりの高値となり、2020年までに水の需要が供給を上回ると予想されるインドでは懸念材料となっている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100427_1.html
報告書:アジアの食品・飲料産業は気候変動と水不足に対して脆弱