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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年05月15日
スクリップス海洋研究所:地球温暖化の抑制に向けた三つの戦略を提案
(スクリップス海洋研究所より)
気温上昇の閾値(それを超えると、気候変動による管理不可能なマイナス影響が社会に及ぶと考えられている値)への到達を避ける三つの方法について記した論文が、5月3日付けの学術誌『米国科学アカデミー紀要』に掲載された。論文を執筆したのは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所のVeerabhadran Ramanathan氏とYangyang Xu氏。
二人が対策として挙げているのは、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の安定化に加え、大気を冷却する効果を持つエアロゾルの除去と、すすやオゾンといった温室効果物質の除去とのバランスを図る法律の制定。さらに、大気中の存在期間が短いメタンやハイドロフルオロカーボンなど、その他の温室効果ガスの削減にも取り組むべきと主張している。
主に大気汚染に伴って発生する硫酸塩などの微粒子は、太陽光を反射し、地表面から熱を逃がすことで、大気を冷却する役割を果たしている。したがって、大気汚染対策を行う際には、特定の種類の物質が大気中から除去されることによって生じる温暖化への負の影響も考慮しなくてはならないという。
こうした統合的アプローチを積極的に実施すれば、2050年までに気温の閾値に到達する可能性は10%未満に低下するだろう、と研究者は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100515_1.html
スクリップス海洋研究所:地球温暖化の抑制に向けた三つの戦略を提案