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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年05月25日
研究報告:気温が上昇するにつれて、世界のトカゲ類が消えている
カテゴリー:生態系
(米国科学振興協会より)
米国科学振興協会の5月13日付けリリースによると、国際研究チームが数十年をかけてメキシコのハリトカゲ属のトカゲについて調査したところ、気温上昇により、同国のトカゲの個体群の12%が絶滅したことが明らかになった。今回の発見に基づいた絶滅のモデルによると、すべてのトカゲ種の最大で20%が2080年までに絶滅すると予測された。
調査は、200の異なる場所で行われ、それらの地域での気温の変化が、トカゲ類にとって適応可能な速さを上回っていたことが示された。気温上昇によって、トカゲ類の体温調節能力が影響を受けており、食べ物を探すための時間は限定され、卵を胎内で孵化させるための種の胚の発達が妨げられている。
トカゲ類の多くは、特に低地と低緯度の限界範囲では、すでに限界温度で生息しているため、あらゆる種類のトカゲが、以前考えられていたよりも、気候温暖化による絶滅の影響を非常に受けやすいようである。
研究者たちの2080年までに絶滅するという予測は、人間が地球温暖化を抑制することができれば変わるかもしれないが、トカゲ類は絶滅の限界点を超えてしまったようで、少なくとも今後数十年間は急減が続くだろう。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100525_1.html
研究報告:気温が上昇するにつれて、世界のトカゲ類が消えている