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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年05月31日
4月の世界の陸海地表面の平均温度、過去最高を記録
カテゴリー:気候
(米国海洋大気庁より)
米国海洋大気庁(NOAA)は5月17日付けのリリースで、4月の世界の陸地・海洋表面温度をあわせた地表面(陸海)の平均温度は、1880年以来の観測史上で最高の14.5度を記録し、これは20世紀の平均値の13.7度を0.76度上回ったと発表した。さらに、1~4月の地表面(陸海)の平均温度は13.3度で、20世紀の平均値よりも0.69度高かった。
海洋表面温度は、20世紀の平均値の16度よりも0.57度高く、特に大西洋などの主な海洋の赤道付近での温暖化が目立った。陸地表面温度は、20世紀の平均値の8.1度よりも1.29度高く、4月では観測史上3番目に高かった。通常よりも温暖な状況が世界各地で見られたが、最も温暖化が顕著だったのは、カナダ、アラスカ、米国東部、オーストラリア、南アジア、北アフリカ、ロシア北部である。通常よりも寒かった地域は、モンゴル、アルゼンチン、ロシア極東、米国、中国の大部分だった。
4月に、海洋表面温度の異常が太平洋の赤道付近で減少するにつれて、エルニーニョ南方振動(ENSO)が弱まったことが、同月に熱帯ベルトで観察された温暖化と、全般的な海洋温度の温暖化に大きく起因した。NOAAの気候予測センターによると、エルニーニョは6月も継続すると予測されている。
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4月の世界の陸海地表面の平均温度、過去最高を記録