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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年06月07日
EU:2020年までの削減目標を20%から30%に引き上げた場合の分析結果を発表
(欧州連合より)
欧州連合(EU)の欧州委員会は5月26日、EUの2020年までの温室効果ガス削減目標を1990年比20%から30%に引き上げた場合のコスト、利益、選択肢を分析したコミュニケーション(政策文書)を提出した。EUは、諸条件が満たされれば、削減目標を30%に引き上げるとしているが、今のところまだその条件は整っていない。
この分析では、目標値を30%にした場合の影響を評価するとともに、欧州排出量取引制度(EU ETS)指令で求められているカーボン・リーケージ(炭素規制の弱い国に生産を移すこと)への対策についても検討している。最近の経済危機による排出量減少や、炭素価格の下落など、EU ETSの改定案が提出された2年前と状況が変わっており、新しいデータに基づいた分析となっている。
コニー・ヘデゴー気候行動担当委員は、「2020年までの削減目標を30%にするか否かは、適切な時期と条件のもとでEUのリーダーが行う政治決定である」とし、「決定は今すぐ行うものではないが、この分析が今後、加盟国において議論を高めるきっかけになることを期待している」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100607_1.html
EU:2020年までの削減目標を20%から30%に引き上げた場合の分析結果を発表