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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年06月12日
カナダ政府、年間削減目標を大幅に引き下げる報告書をひそかに発表
カテゴリー:政治
(シエラクラブ・カナダより)
カナダ、オタワ発─環境NGOのシエラクラブ・カナダ(Sierra Club Canada)は、カナダ政府が6月2日、前年発表と比べて1/10以下となる新たな排出削減目標を含む報告書をひそかに提出したことを受け、「気候変動に関し政府は怠慢だ」と非難するリリースを6月4日に発表した。
同報告書では、年間削減量をBAUレベル(政策を実行しない場合予想される水準)比で2010年は5メガトン、2012年までは同比10メガトンに引き下げるとされている。これらの目標値は、2010年は54メガトン、2012年は74メガトン、とした前年発表の削減予測に比べ大幅に少ない。
また、政府は2007年に、「2012年までには温室効果ガス排出量は減少に転じるだろう」と発表していたが、今年の報告書では、「様々な取り組みにもかかわらず、少なくとも2012年の時点では排出量は上昇しているだろう」と認めているという。
カナダ政府は、京都議定書履行法(Kyoto Protocol Implementation Act)で、気候変動対策計画を毎年提出すると約束している。今年の発表は、環境省ウェブサイトへの掲載という形でひそかに行われた。「ドア下の隙間からレポートを先生に提出しても、政府が落第点を取るという事実は変わらない」とシエラクラブ・カナダのベネット事務局長は話している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100612_1.html
カナダ政府、年間削減目標を大幅に引き下げる報告書をひそかに発表