（世界銀行より）

フィリピン、マニラ発－世界銀行の６月29日付けリリースによると、世界銀行理事会は、対象となる農村地域社会が気候変動の影響に対処できるようにするための、気候変動適応プロジェクト（Climate Change Adaptation Project）という試験計画に対する497万4000ドルの補助金を承認した。

具体的に、同プロジェクトは、農業と自然資源の管理において費用対効果の高い適応戦略を作成および実証し、同国の気候変動適応の組織的な枠組みを強化することを目指している。

世界銀行のバート・ホフマン国担当局長は、同プロジェクトが、気候のリスクが存在する条件下での農業の管理能力を向上させ、天気予報と気候パターンに関する情報へのアクセスを強化し、ウェザー・インデックス（気象指数）保険など、リスク管理の選択肢へのアクセスを改善することによって、農村地域社会が気候変動に適応する能力が高まるだろうと述べた。

ホフマン国担当局長は、「この補助金の主な受益者は、気候に関連した損失で苦しむことが貧しい農民や、生計を立てるために自然資源に依存しているほかの脆弱なグループなどである」と述べた。

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