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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年07月06日
研究報告:気候変動が移動性野生動物に及ぼす壊滅的な影響
カテゴリー:生態系
(移動性野生動物種の保全に関する条約より)
英国、ロンドン発-気候変動の影響による環境条件のわずかな変化でさえも、移動性野生動物に壊滅的な影響を及ぼしうることが、ロンドン動物園協会(ZSL)の調査で明らかになった。国連環境計画(UNEP)の「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)が、6月24日付けのプレスリリースで発表した。
気候変動の影響を受けると懸念されているのが、英国の海域を頻繁に移動するアカウミガメ。海面上昇により、産卵に適した海岸が喪失しているほか、気温の上昇が個体全体のメス化をもたらし、オスの数を激減させているという。
このほか、アオウミガメ、タイマイ、オサガメに加え、シロナガスクジラや西アフリカのマナティ、オオナマズも、気候変動の影響を受ける危険性が高い種に挙げられている。
今回の報告書をまとめたZSLのAylin McNamara氏は、「気温上昇、降雨量の変化、海面上昇、海洋酸性化、海流の変化、異常気象の発生は、すべて移動性動物の個体数に影響を及ぼす。国境を超えた種の保護策を支援し、気候変動を緩和するために、何としても国際的な取り組みが必要である」と述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100706_1.html
研究報告:気候変動が移動性野生動物に及ぼす壊滅的な影響