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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年07月21日
米国の研究チーム、インド洋の一部で海面上昇を確認
(コロラド大学ボールダー校より)
ベンガル湾、アラビア海、スリランカ、スマトラ島、ジャワ島の沿岸部など、インド洋の一部で起きている海面上昇は、少なくとも人為起源の温室効果ガスの増加に起因している--米国・コロラド大学ボールダー校を中心とする国際研究チームの論文が、7月11日付の英科学誌『Nature Geoscience』に掲載された。
論文の主執筆者である、同大学のWeiqing Han准教授によると、1960年代に測定された海面水位のデータと衛星観測データを分析した結果、人為的な気候の温暖化が、インド洋の一部地域で海面上昇を拡大させ、沿岸部や島嶼部の住民を脅かしていることが確認されたという。
この現象の中心的役割を果たしているのが、インド洋から太平洋にかけての暖水プール域。アフリカ大陸の東海岸から太平洋の日付変更線まで広がる巨大な熱帯海洋域の水温は、過去50年間でおよそ摂氏0.5度上昇している。その主要因として、人間活動から発生する温室効果ガスの増加を指摘している。
インド洋の多くの海域で海面上昇が見られる一方、セーシェル諸島やタンザニアの沖合に浮かぶザンジバル諸島では、最大規模の海面下降が起きているという。世界全体の海面水位の変化は地理的に不均一で、海面水位が上昇している海域があれば、海面水位が下降している海域もある、と国立大気研究センター(NCAR)のGerald Meehl氏は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100721_1.html
米国の研究チーム、インド洋の一部で海面上昇を確認