本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年07月31日
中国、米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国に
(国際エネルギー機関より)
国際エネルギー機関(IEA)は7月20日付けのリリースで、IEAの予備データに基づいた計算によると、中国が現在では米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国になったと述べた。中国は、米国よりも世界的な財政危機による影響がはるかに少なかったため、予想を上回る早さで、最大消費国になった。
エネルギー消費量の傾向に注目してきた人たちにとって、中国が最大消費国になったことは驚くべきことではない。それよりも重要視されているのは、過去10年間に中国で見られた驚異的な需要増加である。さらに、今後の増加もかなり大きいと予測されている。2000年以降、中国のエネルギー需要は2倍に増えたが、それでもなお、国民一人当たりでは、OECD諸国のわずか1/3程度である。同国の国民一人当たりの消費量は少なく、人口は世界で最も多い13億人を超えていることから、今後、増加する可能性は極めて高い。
中国政府が自国経済のエネルギー集約度を下げることに関して、これほど進捗がなかったならば、現在の中国の需要は、さらに多かっただろう。また、中国は、特に風力発電や太陽エネルギーなどの再生可能エネルギーで、たちまち世界のリーダー的存在になり、原子力の大規模な拡大の道を切り開いた。
これらの新しい傾向が世界各地に与える影響については、2010年11月9日に発行予定の「世界エネルギー展望2010」で評価される。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100731_1.html
中国、米国を抜いて世界最大のエネルギー消費国に