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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年08月04日
世界のCO2排出量、2009年は減少:アースポリシー研究所
アースポリシー研究所は7月20日、化石燃料燃焼による世界の二酸化炭素(CO2)排出量が2009年に減少したとするデータを発表した。これによると、2009年には、中国のCO2排出量が9%近く増加したものの、先進国で排出量が減少した結果、世界のCO2排出量は2008年の85億トン(炭素換算)から2009年の84億トンに減少したという。
多くの先進国が世界的な景気後退の影響をうけて排出量を減らした一方で、中国やインドでは急速な増加が続いた。中国ではここ10年、年平均8%の割合で排出量が増加しており、2007年には米国の排出量を上回った。
しかしながら、一人当たりの排出量をみると、先進国ではオーストラリア、米国、カナダが多く、中国の3倍、世界平均の4倍近くになっている。一方、英国やドイツなどは、生活水準では米国と同等ながら、一人当たりの排出量は米国の半分にすぎない。
2009年に減少したとはいえ、世界のCO2排出量は依然として気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最悪シナリオの道筋にある。経済成長と化石燃料使用との関連を断ち切って排出量削減を実現できるか否かが問題だとし、そうでなければ、世界経済の回復とともに排出量は再び上昇するだろうとしている。
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世界のCO2排出量、2009年は減少:アースポリシー研究所