本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年08月15日
研究報告:長期的な気温上昇効果、自動車のほうが飛行機よりも大きい
(気候環境研究センターより)
ノルウェーのオスロ市にある気候環境研究センター(CICERO:Center for International Climate and Environmental Research)は8月4日付けリリースで、同じ距離を一人で移動する場合、長期的には、飛行機を利用するよりも自動車を運転するほうが地球の気温を上昇させることを示す新しい研究について述べた。しかし、数年程度の短期的には、飛行機による移動のほうが、自動車よりも、標高の高い地域での一時的な温暖化作用に強い影響を与え、地球の気温を4倍以上上昇させるため、気候への悪影響は大きい。
「環境科学と技術」誌で発表された同研究は、オーストリアとノルウェーの研究チームによるもので、異なる交通手段が地球温暖化に与える影響を比較している。研究者たちは、世界各地の交通機関に起因する、二酸化炭素だけでなく、あらゆる長寿命・短寿命ガス、エアロゾル、雲効果が気候に及ぼす影響について検討するため、一式の気候科学モデルを初めて使用している。
同研究は、気候変動がさまざまな時間的尺度で作用するため、大気汚染物質の削減では、短期的に強い影響があるものと、長期的な温暖化をもたらす長寿命ガスの両方を対象とした政策を講じることが重要であると結論付けている。さらに、国際応用システム分析研究所(IIASA)のJens Borken-Kleefeld博士は、「交通部門が原因の気候変動に取り組むための包括的な戦略とは、実際のところ、交通輸送の需要を最小限にすることである」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100815_1.html
研究報告:長期的な気温上昇効果、自動車のほうが飛行機よりも大きい