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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年08月18日
世界銀行:「持続可能な発展を支えるために、さらに多くのよりよい環境情報が必要」
カテゴリー:社会
(世界銀行より)
ワシントン発―世界銀行は7月29日、最新報告書「リトル・グリーン・データブック」の第10版の発行に伴い、国レベルでよりよい環境情報を得ることの重要性を訴えた。世界銀行によると、世界の国々ではこの10年、環境管理における実績が整理されておらず、環境上のデータの入手にむらのあることも、持続可能性を促進し管理していく上での障害として浮かび上がっているという。
「リトル・グリーン・データブック」は、世界の環境の動向を探るもので、世界銀行が2000年から毎年発行。この10年で、環境の改善に向けて進歩した国もあれば、後退した国もあり、地域による大きな違いも明らかになった。例えば、低所得国と低中所得国では2000年から2006年にかけ、都市の大気汚染が世界で最も改善したものの、その汚染濃度は依然として高所得国の約3倍高く、大気汚染による肺がんや心血管・呼吸器の疾患で早死する人は年間推定80万人にのぼるという。
世界銀行のWarren Evans環境局長は、「持続可能性は、生産のさまざまな要素や、労働力となる人々の幸福とその生産性の土台となるものだが、重要な投資や政策を決定する際、後回しにされることが多すぎる。政策決定者には、さらに多くのよりよい環境情報が必要だ」と語る。
データブックは、世界銀行の世界開発指標(WDI:World Development Indicators)に基づいたもので、200カ国以上を対象に、「農業」「森林と生物多様性」「エネルギー」「炭素排出量と汚染」「環境と健康」などの項目にわたり、50の指標をまとめている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100818_1.html
世界銀行:「持続可能な発展を支えるために、さらに多くのよりよい環境情報が必要」