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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年08月25日
インドネシア海域で大規模なサンゴの白化が進行
(野生生物保全協会より)
インドネシア・スマトラ島の最北端に位置するアチェ州周辺の海域で、海面水温の急激な上昇に伴い、大規模なサンゴの白化が進み、サンゴの地域個体群に壊滅的な被害が生じていることが、8月17日、米国の野生生物保全協会(WCS)などの調査で明らかになった。
WCS、オーストラリアのジェームズクック大学、インドネシアのシーアクアラ大学の海洋生態学者が8月上旬、同海域のモニタリング調査を行い、これまでに例のない規模でサンゴの死滅が起きていることを確認した。一部の種は80%が死滅しており、今後数カ月以内には、さらに多くのサンゴ群体が死滅するとみられている。
アチェ州周辺のサンゴ礁は、2004年のインド洋大津波の際には、ほとんど影響を受けなかったという。津波が発生する以前は、開発や乱獲が原因で、深刻な被害を受けていたが、ここ数年は、地方政府や地域社会による管理が改善され、劇的に回復していた。しかし、今回の白化と死滅現象は、サンゴ礁域の漁業に甚大な影響を及ぼすとみられている。
アンダマン海の海面水温は上昇傾向にあり、米国海洋大気庁(NOAA)のデータによると、5月下旬には34度に達し、同海域の長期平均を4度も上回った。海面水温の異常は、アンダマン海全域とその周辺に及んでおり、同様の白化現象は、スリランカ、タイ、マレーシア、インドネシア各地でも報告されている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100825_1.html
インドネシア海域で大規模なサンゴの白化が進行