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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年09月01日
世界の植物の成長、2000年からの10年間に減少--干ばつの影響
(米国航空宇宙局より)
米国航空宇宙局(NASA)は8月19日、温暖化による干ばつの影響で、世界全体の植物の成長は2000年から2009年の10年間に減少したとする研究を伝えた。これは、米モンタナ大学による研究で、NASAの地球観測衛星「テラ」からのデータを分析したもの。
これまで、温暖化による気温上昇や成長期間の延びは、地上の植物生産性を高めると考えられてきた。2003年のモンタナ大学を中心とした研究でも、気候変動が植物の成長に好影響を与えて、世界の植物生産性は1982年から1999年に6%増加したと発表している。
今回、この2003年の研究の更新にあたり、研究者らは、同様の結果が出ると予想していた。しかしながら、世界の平均気温は上昇しているにも関わらず、ここ10年間の植物生産性は1%の減少となった。その原因として研究者は、高緯度の北半球では依然として温暖な気温と長い成長期の恩恵を受けているが、南半球での干ばつによりその恩恵が相殺されて、地球全体としては減少に転じたという。
この減少は、食糧安全保障、バイオ燃料、地球の炭素循環などに影響を与える可能性がある。
DSR指標= DSR指標とは?
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世界の植物の成長、2000年からの10年間に減少--干ばつの影響