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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年09月16日
研究報告:熱帯地方の新農地のほとんどが熱帯林伐採によるもの
(スタンフォード大学より)
米国スタンフォード大学は9月2日、世界的な農業の拡大により、1980年代から90年代にかけ、広範囲にわたる熱帯林が伐採されたと発表した。1980年から2000年までに、途上国で約130万平方キロメートルを超える農地が新たに開墾されたという。これは、およそアラスカほどの面積に相当し、うち80%以上が熱帯林の伐採によるものだという。
研究では、観測衛星ランドサットのデータと画像を分析。熱帯林地帯で80年代から90年代にかけ、広大な農地へと転換された土地を地図に示し、数値化した初の研究となった。これによると、1980年から2000年の間に伐採された熱帯林の約55%は手つかずの森林だった。28%が、小規模農業や料理用の薪などの収集など、何らかの形で劣化した森林だったという。
今回の調査にあたった同大学のHolly Gibbs氏は、「森林約40万ヘクタールが伐採されると、車4,000万台が一年間に排出するのと同じ量の炭素が大気中に排出される」と語る。さらに、「熱帯林は3,400億トン以上の炭素を貯留する。これは、現時点での世界の化石燃料燃焼による年間の炭素総排出量の40倍にもなる」とし、「熱帯林を伐採し続ければ、気候変動をさらに進めてしまう可能性が大きい」と述べている。
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研究報告:熱帯地方の新農地のほとんどが熱帯林伐採によるもの