（英国エネルギー・気候変動省より）

英国のグレッグ・バーカー気候変動担当大臣は９月７日、ロンドン証券取引所にキャピタル・マーケット・気候イニシアティブ（Capital Markets Climate Initiative; ＣＭＣＩ）を開設すると発表した。途上国における気候変動対策支援として、2020年までに必要とされる年間1,000億ドルのグリーン投資を調達するため、民間部門の力を引き出すのがねらい。

ロンドン市のボリス・ジョンソン市長とバーカー大臣は、ＣＭＣＩの開設により、ロンドン市がグリーン金融の世界的拠点となる可能性を強調。英国エネルギー・気候変動省は、新興経済国へのグリーン投資の推進と、新たな投資に対する現在の障壁の除去を目的として、ロンドン市の主要職員、国際投資家、政策立案者らを会合に招き、検討を行っている。

「気候変動対策における資本市場の重要な役割が、あまりに長い間見過ごされてきた。途上国の低炭素化を支援するために必要な資金が、必要なスピードと規模で流れていない。ＣＭＣＩは、英国の金融サービス業界にとって、全く新しい国際市場のシェアを獲得する絶好のチャンスである」と、バーカー大臣は語る。

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